入国前の手続き(日本での手続き)

■マイクロチップの装着

国際標準化機構(ISO)11784及び11785に適合するマイクロチップを犬等に装着してください。 マイクロチップを取り扱っている動物病院で装着できます。装着後は、確実にマイクロチップが入っていることを確認して下さい。

■狂犬病の予防接種

マイクロチップを装着後、日本の獣医で狂犬病予防接種をする。

 

2回目以降の狂犬病予防注射は、前回のワクチン接種日から30日以上あけ(前回の接種日を0日とする)、1年間(または有効免疫期間)以内に接種してください。

 

生後90日目以下(生まれた日を0日目とします)及びマイクロチップを装着(個体識別)せずに行った予防注射は有効とみなされません。マイクロチップを装着した上で予防注射をしてください。

 

インドは最後の狂犬病予防接種から1か月以上経過しないと入国できません。

猫の場合、犬に比べると抗体がつきにくいようですのでお早めにお近くの獣医にご相談ください。

■猫の予防接種

猫の場合、狂犬病予防接種のほかに下記の予防接種が必要です。

・猫ウィルス性鼻気管炎

・猫か利子ウイルス感染症

・猫汎白血球減少症

・猫白血病

■狂犬病の抗体価測定

2回目以降の狂犬病予防注射後(2回目の予防注射日も含みます)、動物病院で採血します。採血は、狂犬病予防注射の有効免疫期間内に行ってください。

(抗体検査はマイクロチップ装着後、1年以内30日以上の間隔で2回のワクチンを注射し、2回目注射後7~14日以降で採血することを推奨。)

 

日本の農林水産大臣が指定する検査施設で狂犬病の抗体価検査を受け、結果が0 .5IU /ml(血清1mlあたり0 .5国際単位)以上でなければなりません。

 

 

■猫の場合の抗体検査

猫の場合、「猫白血病ウィルス抗原検査」と「猫免疫不全ウィルス抗体検査」も必要です。お近くの動物病院で簡単に検査ができるそうです。お早めに獣医にご相談ください。

■健康診断書

混合ワクチン(ワクチンは狂犬病予防接種の一週間以上あと)を打ち、獣医による英文の診断書を書いてもらう(NACCSに日本語のサンプルがあります)。その他、必要な注射(ジステンパー・猫白血病などの予防接種、外部寄生虫・内部寄生虫の駆虫薬投与など)があれば接種。

  • 関西空港検疫所によれば獣医による健康診断書は、出国一ヶ月以内のものが有効。
    事前に利用する検疫所にご確認ください。

  • 証明書には、狂犬病予防接種およびパルポウイルスワクチン(うちの場合は8種混合ワクチン)が接種済みであることも記載

  • インド大使館より提示されている健康診断書に記載する内容
    A health certificate from a veterinary officer authorised to issue a valid certificate by the Government in the country of export to the effect that the dog imported is free from Aujossky’s diseaseDistemper, RabiesLeishmaoiasis and Leptospirosis and in the case of cats from Rabies and Distemper.
     
    以前は証明が必要なかった病気が追加されているので、それらについても獣医さんに相談して記載してもらいましょう。
    参考:
    The animal mentioned above has been found to be free from any clinical signs of disease including rabies, canine distemper, parvo virus infection, leptospirosis, infectious canine hepatitis, Aujeszky’s diseas, scabies and leishumaniasis etc.. when this certificate has been signed.

■輸出検査申請書

血清のの結果が届いてから、輸出検査申請書を提出するか、NACCSにてweb申請します。

狂犬病予防およびパルポウイルスワクチン(=混合ワクチン)の接種済み証明を含む「和英併記フォーム」が検疫所webページに有ります。

  • 犬の所有者(輸入者)は、夫婦の名前を併記。
  • インド大使館のHPにGovernment of India has decided to allow import of two pet animals as baggage only to persons transferring their residence to India after two years of continuous stay abroad.とある。

■シンガポールでの乗り換え証明書

シンガポール経由の場合は、乗り換えだけでもTransit-Permitが必要。下記のサイトから手続きができます。

http://www.ava.gov.sg/AnimalsPetSector/ImportExportTransOfAnimalRelatedPrd/PetsPersonal/index.htm#veterinary1


■輸出検疫証明書

日本を出国する3週間程前に、以下の書類を持参して空港の動物検疫所で犬を検査を行う。

(必ず訪問の1週間以上前に事前連絡しましょう。念の為、提出書類を事前E-mailまたはFAX することをお勧めします。)


  • 狂犬病抗体検査証明書オリジナル
  • 獣医による健康診断書(出国の1ヶ月以内)和英併記。
  • 犬の輸出検査申請書
  • 犬の輸入検疫証明書(初めての出入国ではない場合、以前の入国の際のもの)
  • 狂犬病予防接種証明書(日本で接種し、証明を希望する回数分)オリジナル
  • チェンナイ動物検疫所から取り寄せたアプリケーションフォームに日本側のサインをもらう

                    

検査終了後に英文の輸出検疫証明書が交付されるので、これをインドの検疫所に送付もしくはすでに渡印している家族にFAX等で送付してもらう。

インドの検疫所から事前入国許可書(=NOC)を発行してもらいます。
(詳しくはNOCの欄をご覧下さい)


  • インド側から「輸出検疫証明書には、犬が生まれて以降の予防接種の全記録を記載すること」という条件があります。

 

→日本の検疫所は原則的にそこまでは記載できないそうですが、最下部の「備考(Remarks)」欄に記載してもらえるように事前にきちんとお願いしておきましょう。

■出発当日の検査

日本を出国する直前(当日)に、空港の動物検疫所で検査をします(1週間以上前に事前連絡をすることをお勧めします)。

検査終了後に、最終版の輸出検疫証明書(英文)が交付されるので、これを持って飛行機に搭乗します。また、このとき発行されるタグをケージに貼付する。

  • 出発直前に成田の検疫所で発行してもらうタグは必ずケージに貼付しなければなりません

■その他 ペットの輸出経験者よりアドバイス

  • ケージに貼付したもの
    出発直前に成田の検疫所で発行してもらうタグは必ずケージに貼付しなければなりませんが、それ以外にも次のものをケージに貼り付けました。
    ①日本の「犬の輸出検疫証明書(英文)」コピー
    ②チェンナイの検疫所で発行してもらった「犬の輸入事前パーミット」コピー
    ③シンガポールの「犬のtransit permit」コピー(シンガポール乗継ぎの場合)

    上記のものを、どんな人でも(インド人でも!)一目瞭然でわかるようにケージに貼りました。これは、乗継ぎ空港でのミス・トランジットを防ぐためと、チェンナイ到着後に余計なトラブルなくスムーズに空港を出られるようにするためです。また、便名や目的地等を太いマーカーで大きく書いておきました。これをしておいたお陰で到着時に空港でのチェックがスムーズでした。

  • 犬の首輪に飼い主の連絡先をつけておく
    犬の首輪に飼い主の携帯と会社の電話番号、メルアドなどをつけたタグをつけておきました。また、ケージの外側にも同様にメモを書きました。万が一、ケージごと行方不明になったり犬が脱走したときのために。

  • リードの持ち込み
    以前、機内持ち込みバッグに伸縮式のリードを入れておいたら、危険物とみなされ取り上げられてしまったことがあったのでご注意下さい。
    今回 リードを二つ用意し、ヒモタイプを機内持ち込み荷物に、伸縮式のリードをcheck-in luggageに入れました。(空港の外に出てすぐに出してあげたかったので。)